舌乳頭
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舌乳頭 | |
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![]() 舌の解剖学的特徴。糸状乳頭は舌の前部2/3の背側の大部分を覆い、茸状乳頭が間隙を挟んで存在する。分界溝のすぐ前にはV字型の有郭乳頭の列があり、舌の側縁の後面には葉状乳頭が位置する。 | |
![]() 舌粘膜の一部を半図式的に描いた図。2つの茸状乳頭が示されている。糸状乳頭の中には、上皮突起が直立しているものもあれば、広がった形をしているものもあり、3つは内側に折り畳まれている。 | |
概要 | |
上位構造 | 舌 |
表記・識別 | |
ラテン語 | papillae linguales |
NeuroLex ID | birnlex_4102 |
グレイ解剖学 | p.1132 |
TA | A05.1.04.013 |
TH | H3.04.01.0.03006 |
FMA | 54819 |
解剖学用語 |
舌乳頭は、舌の上面に多数ある小さな突起状の構造である。人間の舌には、有郭乳頭、茸状乳頭、糸状乳頭、葉状乳頭の4種類の乳頭がある。
最も多いのが糸状乳頭で、舌表面の前3分の2のほとんどを占める。舌の触覚に働くが、他の舌乳頭と違い味蕾がない。糸状乳頭は小さく円錐形をしており、分界溝に平行に並ぶ。舌尖では横に並ぶ。
他の動物
[編集]家畜哺乳類には7種類の乳頭が存在し、その存在と分布は種によって異なる[1]。
- 味覚に関連しない(機械乳頭):糸状、円錐状、レンズ状、縁状
- 味覚に関連する(味覚乳頭):茸状、有郭、葉状
葉状乳頭はヒトではかなり原始的な構造であり[2]、他の多くの哺乳類における同様の構造の進化的痕跡を表している[3]。
円錐乳頭は舌根に存在する、低い円錐形の乳頭。味覚機能には関与せず、採食や食物の移動などの機械的な機能に関与する[4]。
ギャラリー
[編集]-
口。頬は横に切り込まれ、舌は前方に引っ張られている
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乳頭とその他の舌の目印
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葉状乳頭
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口床。深部解剖正面図その1。
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口床。深部解剖正面図その2
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USB顕微鏡を使用して撮影した糸状乳頭の写真。
脚注
[編集]- ^ König, Liebich (2020). Veterinary anatomy of domestic animals: textbook and colour atlas (7th, updated and extended ed.). Stuttgart ; New York: Georg Thieme Verlag. ISBN 978-3-13-242933-8
- ^ Norton N (2007). Netter's head and neck anatomy for dentistry. illustrations by Netter FH. Philadelphia, Pa.: Saunders Elsevier. p. 402. ISBN 978-1929007882
- ^ Susan Standring (editor in chief)] (2008). “Chapter 33: NECK AND UPPER AERODIGESTIVE TRACT”. Gray's anatomy : the anatomical basis of clinical practice (40th ed.). [Edinburgh]: Churchill Livingstone/Elsevier. ISBN 978-0443066849
- ^ 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学 改訂第二版』 学窓社 2003年 ISBN 4873621135