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【AWS】Backlogの課題をMCPツール経由で取得してKiroに改修してもらう【Kiro】

Last updated at Posted at 2025-08-05

はじめに

今回の記事ではKiroとMCPツールの連携について試してみました
MCPはプロジェクト管理ツール「Backlog」のMCPツールを利用し、Backlog上に作成された課題をKiroに読んでもらい、システムの改修をしてもらうことを目標にしています。

改修対象プロジェクト

前回の記事で作成した電卓アプリを基に改修を行います。

この電卓は右側の四則演算のボタンとイコールのボタンがオレンジ色になっています。
イコールボタンを目立たせたいので、イコールボタンの色を緑色にする課題をBacklogに作成して改修を行います
image.png

事前準備

BacklogのMCPツールをローカルに設定する

今回はローカル環境にMCPツールを設定して利用します
以下のGitHubのURLよりMCPツールをgitCloneして「npm install」「npm run build」を実行してください

KiroからBacklogのMCPツールを利用可能に設定する

.kiro > settings > mcp.json に以下のような設定を追加してローカルのBacklogのMCPツールを利用可能にします

mcp.json
{
  "mcpServers": {
    "backlog": {
      "command": "node",
      "args": ["C:...backlog-mcp-server\\build\\index.js"],
      "env": {
        "BACKLOG_DOMAIN": "YourBacklogUrl.backlog.com",
        "BACKLOG_API_KEY": "APIKEY"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
    }
  }
}

手順

1.バックログに課題作成

課題のタイトルと詳細欄にやりたいことをシンプルに記載しました
意訳すると「イコールボタンが目立つように色を変えてください」ということになります

image.png

2.Kiroにバックログの課題を基に改修依頼

Kiroの新しいチャットを開き、Specを選択している状態で
「バックログの課題<課題番号>の内容を確認し、既存のアプリを改修してください」
と自然言語で依頼を出しました

image.png

3.MCPツール実行

チャットでの依頼の後、KiroがMCPツールを利用することを確認してきたので、許可を出します

image.png

4.SPEC編集

Kiroにより、SPECファイルが編集されました

image.png

要件 (requirements.md) の変更

要件 (requirements.md) の変更内容を確認します
すでに完成しているシステムの改修のためか、最後の要件として追加されました

image.png

設計 (design.md) の変更

設計 (design.md) の変更内容を確認します
イコールボタンの色指定が設計書に追加されました

image.png

実施計画(tasks.md) の編集

実施計画(tasks.md) の変更内容を確認します
すでに完了しているシステムの改修のためか、実施計画の最後にタスクが追加されました

image.png

5.SPEC編集後、実行前確認

SPECの変更内容の確認が完了できたので、Kiroに実装を依頼します。
Finalize Task List を実行します

image.png

6.改修結果確認

最後にアプリを実行してBackLogの課題で要求した改修内容が反映されているかを確認します。
期待通りイコールボタンが緑色になっています!

image.png

さいごに

KiroのSPECを使った仕様駆動開発ではKiroに対して人間が要求を自然言語で伝える必要があります。
しかしそれは毎回チャット欄に記載する必要があるわけではありません。
お使いのBackLogやJiraのようなプロジェクト管理ツールに課題として要求事項を管理しておいてください。
その課題をKiroがMCP経由で確認し、SPECにしてから開発や実装を行うことができます。
BackLogに登録した課題から仕様や実施計画を立てられるので、自分で計画を立てる際の参考や時間の節約にもなりそうです。
様々な興味深い機能があるKiroですが、MCPと連携することでさらに活用の幅が広がりますね。

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