前提
この記事は2025/7/11時点での動作や公開情報を私なりにまとめたものとなります。
正確な情報はご自身でご確認もしくはMicrosoftへお問い合わせください!
🧠 Copilotメモリ(個人用設定)とは?
概要
ユーザーとの会話を覚えて、同僚になってくれます!
ChatGPTなどには以前からある機能でしたが、Microsoft 365 Copilotにもついに実装されました。
あなたの仕事のこと、会社のこと、プライベートなことでも、なんでも理解してくれます。
そして、あなたと同じファイル・データにアクセス権があるということは、どんなことでも相談して答えてくれる最強の同僚になるというわけです!
どんな機能?
呼び方、回答の方法、性格などを会話の中でどんどんと覚えていってくれます。
[メモリが更新されました] という表示によって、Copilotが自動で学習されていきます。
また、この表示が出なくても、ユーザーの興味・関心や口調に合わせて学習されていくので、使えば使うほどあなたと親しくなれます。
↓学習された結果
📢 公式情報をまとめました
Message Center
Copilotメモリ機能に言及があるのはこのMCのみでした。
4/23の公開以降は編集されていないことと、Copilotメモリに関する個別のMCを出していないので、サイレント展開となっています。
よって現時点では 正式なリリースではない可能性 があります!
Microsoft 365 ロードマップ
ロードマップ上からは、7月のロールアウト開始に向けた "IN DEVELOPMENT" となっています。
Microsoft Learn
Learnで検索及び情報収集しましたが、Microsoft Graph及びDynamics 365関連ページにのみ記載があり、Microsoft 365 Copilot関連のページでは、Copilotメモリに関する情報は(少なくとも私には)見つけられませんでした。
🔧 設定の有効化・無効化方法は?
テナントレベルのデフォルト設定
記載がないので不明ですが、周囲のCopilotオタクの話を聞く限り、デフォルトで 有効 となっているようです。
テナントレベルでのオプトアウト方法
ざっとMicrosoft 365 管理センターを一周しましたが、このCopilot メモリに関する設定は見当たりませんでした。
ただし、前述のLearnの情報通り、Microsoft Graph APIを通じて有効化/無効化することができそうです。
一例として、このようなコマンドとなります。詳細はLearnをご参照ください。
個人レベルでのオプトアウト方法
Micorosoft 365 Copilot画面右上の[…]の[Settings]から設定可能です。
ここでメモリのトグルをOFFにすれば、記録されなくなります。
🌍 どこで使えるの?
Microsoft 365 Copilot(職場)
Microsoft 365 Copilot Chat(Web)
Microsoft 365 Copilot Chat(無償ユーザー)
⚠️ テナントによって利用可否に差があるため、継続調査中
Microsoft 365 Copilot モバイルアプリ
❌ 使えない
新規会話では不可
⚠️ ただし、PCで会話途中のものであれば、そのまま引き継がれて使える
✍️ メモリの追加・編集・削除方法
追加
Copilotに覚えてもらうように話すと、自動で追加される!
変更
削除
カスタム指示?
Copilotメモリと同じ個人用設定内に、[カスタム指示]という設定があります。
これはこれで、明確に指示を定義できるカスタマイズ機能となるようです。
トグルの切り替えによって、[カスタム指示]と[Copilotメモリ]を併用することも、片方だけを使うこともできます。
🔮 まとめ
Copilotが「あなたのこと」を覚えてくれるようになりました!
個人のデータ参照、組織のデータ参照、Office連携、そしてCopilotメモリによって、
ついにMicrosoft 365 Copilotが "最強の同僚" になってくれます!!