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リーダーばかりやってきた私が気づいたこと

Last updated at Posted at 2025-07-19

はじめに

私はこれまで、どちらかと言えば「リーダーばかり」やってきた人生でした。

委員長、生徒会副会長(←副かい!)、部活のキャプテン、サークルの取りまとめ、そして社会人になってからは、新卒代表、プロジェクトリーダー、PdMやPjMなど。

気がつけば、どの組織でも自然と「取りまとめ役」になっていることが多かったように思います。

そんな経験の中で気づいたのは、「人を動かす立場を経験してきた人」「動かされる立場が多かった人」 では、仕事の進め方や意識に大きな違いがあるということです。

リーダー経験がないことで起きる「ズレ」

リーダー経験のない人に対して、ときどきこんな“ズレ”を感じることがあります。

「リーダーが決めるもの」という受け身のスタンスになりがち

→ 自分で判断するよりも「リーダーが決めてくれるのを待つ」姿勢になってしまい、リーダーの負荷が高くなりやすい。結果として意思決定がボトルネックになり、チームの進行速度も落ちてしまう。

リーダーが求めるアウトプットのイメージが想像できない

→ 言われたことはやるけれど、その背景や目的を深く理解しようとする姿勢が弱く、期待と成果物のギャップが生まれやすい。このズレがまた修正の手間を増やしてしまう。

時間に対する価値観がずれている

→ 忙しいリーダーの予定を確認せずに時間を奪ってしまったり、明らかに自身の検討不足の相談でミーティングが長引いてしまったり。「人の時間を預かっている意識」が薄いまま行動してしまう場面がある。

視座が低く、全体が見えていない

→ 目の前のタスクをこなすことに集中しすぎて、その業務がどうビジネスや顧客に貢献しているかという視点を持ちづらい。組織全体やチームとしての最適を考える視野が育ちにくくなる。

上記が、すべての人に当てはまるわけではありません。でも、「決める側」「動かす側」「時間を預かる側」 の経験があるかどうかで、チーム内での立ち回りは確実に変わるのではないかと感じています。

採用においてリーダー経験を問う意味

採用面接で「リーダー経験はありますか?」と聞かれることは多いと思います。
一見すると、「リーダーを任せたいから聞いている」ように思えますが、採用に少し関わらせていただいた中で私が感じたのは、必ずしもそれだけではないということです。

先ほど述べた 「決める側」「動かす側」「時間を預かる側」の経験があり、その経験を元に立ち回ってくれるか。 という期待が、実はあるのではないでしょうか。

リーダーとしてチームを引っ張るのも重要ですが、「リーダーを支えるメンバー」としての姿勢や視点も、同じくらい価値があると私は思います。

リーダー経験があることの「弊害」

一方で、リーダー経験が豊富な人にも注意すべき点があるように感じます。というより、「リーダーになりがちな人」の特性といったほうが正確かもしれません。

  • 無意識のうちに発言力が強くなり、周囲の声をかき消してしまう
  • 「あの人が言うならそれでいいよね」といった空気が生まれてしまう
  • 周囲の主体性を奪ってしまい、自分だけが動けばいいという思考に陥る

こうした状況は、本人に悪気がなくても起きてしまいがちな気がします。(私がその傾向にあります)
だからこそ、リーダー経験のある人こそ「聞く姿勢」や「譲る姿勢」が必要なのだと思います。

おわりに

私は「リーダーになる機会があるなら、積極的に挑戦するべきだ」と思います。
そして、リーダーシップを経験してからこそのメンバーシップが非常に大切だと思っています。

リーダー経験は「誰かのために動くこと」「自分の判断が誰かの行動に影響すること」を実感できる貴重な機会です。それは、将来リーダーになる人にも、チームの一員として支える立場になる人にも、必ず活きてくると思います。

「リーダーであること」と「メンバーであること」どちらが上で、どちらが下とは一切思いません。
どちらの立場も理解し、行き来できるような人が、組織にとって一番強い存在だと思います。私はそんな人材を目指したいですし、そんな人がもっと増えるといいなと思っています。

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