新入社員・新規参画メンバーのためのコードレビューガイド

📝 この記事について

普段開発PMをやっていて、正直コードの勉強を怠っている私です。
技術的な深い知識よりも、チームマネジメントやプロジェクト運営の視点から見たコードレビューの重要性と価値についてまとめました。
エンジニアではない立場からの視点も含んでいることをご理解ください。
新しく参画したメンバーや、コードレビューに不安を感じている方々に向けて、ハードルを下げたいと思い、この記事を作成しました。

💡 コードレビューの基本原則

1. コードを批判し、人格を批判しない

• ⭕ 良い例: 「このメソッドは処理が複雑なので、分割した方が読みやすくなりそうです」
• ❌ 悪い例: 「以前も指摘したと思いますが、この書き方は分かりにくいですね」

2. 建設的な指摘を心がける

• 問題点を指摘するだけでなく、改善案も提示する
• 自分に返ってくることを恐れずに、率直に指摘する

参考リンク

• コードレビューの心得

🚀 コードレビューのメリット

🌱 個人にとって

• 技術力向上: 他の人のコードを読むことで、新しい書き方や考え方を学べる
• 仕様理解の深化: レビューを通じて、システム全体の理解が深まる
• コミュニケーション向上: 技術的な議論を通じて、チームメンバーとの連携が強化

👥 チーム全体にとって

• ナレッジの共有: 他のメンバーのコードから新しい技術や手法を学べる
• 品質の向上: 複数の目でチェックすることで、バグやセキュリティ問題を早期発見
• 安心して休暇を取れる: チーム全体でナレッジを共有できるため、誰でも引き続き舵を取ることができる

参考リンク

• Atlassian: コードレビューの利点

🔍 コードレビューのチェック観点

1. 仕様・設計の整合性

• 要件との一致: 計画時の仕様と実装が一致しているか？
• 画面とAPIの整合性: 検索項目と一覧項目のタイトルが統一されているか？
• UI/UXの一貫性: 画面仕様とAPIレスポンスが適切に連携しているか？

2. テスト品質

• 自動テストの実装: 必要なテストケースが網羅されているか？
• テストの実行状況: 自動テストが通っているか？
• テストカバレッジ: 重要な機能に対してテストが書かれているか？

3. コード品質

• 可読性: 変数名、関数名が適切で理解しやすいか？
• 保守性: 将来的な変更に対応しやすい構造になっているか？
• タイポチェック: スペルミスや記述ミスがないか？

4. エラーハンドリング

• エラーメッセージの適切性: ユーザにとって分かりやすいメッセージか？
• 日本語の正確性: 文法や表現が適切か？
• ユーザガイダンス: エラー発生時の対処方法が明確か？

5. ユーザビリティ

• ユーザ目線での確認: 実際に操作してみて使いやすいか？
• レスポンス性能: 処理速度は十分か？
• アクセシビリティ: 様々なユーザが使いやすいか？

🛠️ 効果的なレビューテクニック

1. 積極的なコミュニケーション

• 疑問点は必ず質問: 分からないことは遠慮せずに聞く
• 認識の確認: 「私は○○という動作になると思いますが、合っていますか？」
• 案の提示: 問題を指摘するだけでなく、解決案も提案する

2. 良いコミュニケーション

• 絵文字の活用: 👍 😊 🎉 などで表現を柔らかく
• 良い点の評価: 「この実装は分かりやすいですね！」など、良い点も積極的に評価
• 確実な反応: メンションされたら必ず何らかのリアクションをとり相手に安心感を与える、例えば「👀」や「👍」など

3. 効率的な議論

• 対面での相談: 文字で伝わりにくい場合は、直接話し合う
• ホワイトボードの活用: 複雑な内容は図で説明（リモートの場合は画面共有）
• 具体例の提示: 抽象的な指摘より、具体的な例を示す

🎯 レビューの心構え

1. 責任感を持つ

• 最後の砦意識: 自分がチェックする最後の機会と考える
• 後出しじゃんけんはしない: 後から「実はこう思っていた」は避ける
• プロアクティブな姿勢: 問題を見つけたら積極的に指摘する

2. ユーザー目線を忘れない

• 価値の確認: 「この機能は誰が嬉しいのか？」を常に意識
• 使いやすさの追求: 「実際に使ってもらえるか？」を考える
• 改善の提案: 「もっと便利にできないか？」を探る

3. チームワークを大切に

• 建設的な議論: 批判ではなく、改善のための議論を心がける
• 知識の共有: 自分の知っていることは積極的に共有
• 相互学習: 他のメンバーからも学ぶ姿勢を持つ

🌟 新しいメンバーへのメッセージ

コードレビューは最初は敷居が高く感じるかもしれませんが、実際にやってみると多くのメリットがあることが分かります。

スタートのポイント

• 小さなことから始める: タイポの指摘や質問から始めてOK
• 遠慮しすぎない: 新しい視点は貴重な価値を提供します
• 学習機会として活用: 他の人のコードから多くを学べます

チームの期待

• 積極的な参加: GitHubのコメント欄が活発になることを期待しています
• 質問の歓迎: 分からないことは遠慮なく質問してください
• 新しい視点: 新しいメンバーならではの気づきを大切にしています

🎉 まとめ

コードレビューは、単なる品質チェックではなく、チーム全体の成長と連携を強化する重要な活動です。新しく参画したみなさんも、遠慮せずに積極的に参加していきましょう！

みなさんのレビューでチームがより良くなることを楽しみにしています！ 🚀