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CursorによるPMO業務の代替 / Automating PMO Tasks with C...

CursorによるPMO業務の代替 / Automating PMO Tasks with Cursor

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Motoyoshi Kosei

June 30, 2025
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  1. 2 元吉 恒晴 所属 : AIトランスフォーメーション推進部 ミッション : プロダクト業務へのAI浸透 、

    全社員のAI活用レベル向上 当社キャリア : 2017〜 食べログ検索システム 2020〜 データ基盤 & GCP 2023 〜 コーポレートITを兼務 自己紹介
  2. 5 ◼ プロダクト業務全体で生成AIを徹底利用 • 初期ターゲットとして全エンジニア約500名にCursor導入 | 4月初旬 • 企画職とデザイナーへも順次拡張中 •

    企画職を対象にAIPM(miyattiさん作)のセミナーやハンズオン会を開催 ◼ プロジェクトマネジメントへの拡張的活用を試行 • AIPMをベースにしたカスタムパッケージを組織単位で導入 • 『 Start with AI 』をスローガンに掲げ、初動のプロジェクト計画からCursorで始める Cursorに関連する取り組み
  3. 8 ➢ AIに与え易い計画や設計の静的アウトプットだけではプロジェクトの断面しか捉えられない プロジェクトは生き物。その実態をどう捉えるか 進捗遅延度合い アウトプット品質 チーム内討論 リスク発生確度 ステークホルダーの期待値 暫定対応の積み重ね

    メンバーのフォロー状況 QAにより少しづつわかる要求 作業状況の断片報告 実態不明な過去ドキュメント プロジェクト計画 WBS メンバー間の衝突 作業内容 いろんな人のレビュー指摘 上からのざっくり指示
  4. 9 アクティビティログをコンテキストに加えることで AIが「現状の把握」と「路線の提示」を実務レベルでやってくれる アクティビティログが肝要なのでは!? 進捗遅延度合い アウトプット品質 チーム内討論 リスク発生確度 ステークホルダーの期待値 暫定対応の積み重ね

    メンバーのフォロー状況 QAにより少しづつわかる要求 作業状況の断片報告 実態不明な過去ドキュメント プロジェクト計画 WBS メンバー間の衝突 作業内容 いろんな人のレビュー指摘 上からのざっくり指示 仮説 メール MTG内容 チャットログ MTG予定 タスク変遷 プロンプト
  5. エスカレーション業務 なぜエスカレーション業務なのか? 扱う情報の粒度と良し悪しの判断基準が異なる作業層/管理層/経営層を一貫する業務であり、 実務レベルにはプロジェクト全容を多角的に捉えるコンテキストの充足性が求められる 10 エスカレーション業務をユースケースに仮説検証 経営層 管理層 作業層 プロジェクト報告

    エグゼクティブサマリ • 戦略プロジェクトの全体進捗 • リーダー格のプレゼンス • 予算執行の見通し • プロジェクトの遅延リスク • 課題への対応パターン • 不具合防止のための対応段取り • 近々の予定タスク • 作業の実行手順 • 不具合の発生状況 自分がした事を正しく示せるか 組織全体で期待成果が出せるか プロジェクトを進められるか
  6. 13 我々のプロジェクトマネジメントがどう変わったか 経営層 管理層 作業層 Before After プロジェクトの全体ファクトを即時把握でき、 初手からディレクションが行える ゼロイチではなく常にグラデーションを伴った進

    捗と推進対策の報告ができる 考慮漏れに関係なくプロジェクト現状に則した タスク全体像を踏まえた報告ができる 考慮漏れや実行プロセスの指摘や認識合わせが不 要となり、品質管理に専念できる 記載のないファクト収集に時間を取られ、オンタ イムでディレクションができない 包括的な確認に即時回答ができず、情報調達に終 始し効果的な指示が得られない 個人が必要と思っている範囲に限定されたタスク 進捗のみを報告する 考慮漏れによるタスク指示/待ちや手戻り対応に 追われ、品質管理に時間が割けない 各層のセルフマネジメントが強化され、本質的なマネジメント領域に傾注できる状態にシフトしている
  7. 14 全員がプロジェクトの始まりから終わりまでAIと伴走する CursorがPMOとして全プロジェクト業務をオーケストレート( AI-PMO ) 今後の展望 目指す組織 実現手段 PMO業務の構成要素 現状を把握

    路線を提示  アクティビティログ利用  アクティビティ駆動WF  個のデジタルツイン Nextスコープ コミュニケーションを整理 アウトプットを調整