パーライト (岩石)
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火成岩 | |
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学 |
パーライト(perlite)は、加熱により膨張する性質をもつガラス質火山岩の総称。一般的に真珠岩原石を指す。また、真珠岩や黒曜石(黒曜岩)を粉砕して高温で焼成発泡させたものもいう[1][2]。
パーライト原石にはガラス質火山岩の真珠岩のほか、黒曜岩、松脂岩なども含まれ、原石の相違により用途が幾分異なる[3]。
概要
[編集]パーライトにはパーライト原石、パーライト精石、膨張パーライトがある[3]。
- パーライト原石
- パーライト原石とはガラス質火山岩のことで、真珠岩(Perlite)、黒曜岩(Obsidian)、松脂岩(Pichstone)などの総称をいう[3]。
- パーライト精石
- パーライト原石を粉砕・分級したものをいう[3]。
- 膨張パーライト
- パーライト精石を焼成したものをいう[3]。焼成により精石の容積は数倍から20倍に膨張する[3]。工業製品についてはパーライト (発泡体)も参照。
用途
[編集]パーライトの工業用途は多様で建築用材料、加工用材料、保冷用材や断熱用材、土壌改良剤などに用いられる[3]。真珠岩を原料とするものはあらゆる用途に用いられ、特に充填断熱材や土壌改良材に用いられている[3]。黒曜石や松脂岩を原料とする膨張パーライトは強度があり建築材に用いられている[3]。
園芸用培土の原料としては、透水性、保水性、通気性に優れ、培土の軽量化や水分調整のために用いられる[2]。