※本稿は、渡邉華織『好かれる人のさり気ない気配り100式』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
人と会う前には360度チェックを
私は誰かと会う前は必ず化粧室に行き、360度ぐるっと回って、後ろからも横からも鏡を見て、身だしなみをチェックしています。
正面の鏡に映る部分だけをチェックしていると、肩に髪の毛が落ちていることや、ストッキングの伝線やスカートのほつれに気づけずに、清潔感が損なわれることがあるからです。
「後ろ姿は見られていない」と思ったら大間違い。後ろ姿こそ、よく見られています。
例えば、お客様を案内するときは、廊下をその人の前に立って歩かなければいけません。エレベーターのボタンを押すときなどは、背後の至近距離から後ろ姿を見られていると思ったほうがいいでしょう。
外見は清潔感第一
人は初対面のときほど、「この人はどういう人なんだろう」と観察するものです。
身だしなみを整えるのは自分のためでもあるけれど、自分が属している会社のためでもあり、上司のためでもあります。
自分が相手に不快感を与えるような装いをしていたら、会社のイメージも悪くなってしまうし、「この人の上司はこういうところを指摘しない人なんだ」と思われて、上司の評価を下げてしまうかもしれません。
結局、外見は清潔感第一。ということは、買い物の段階から手入れが簡単なものを選ぶ必要があります。頻繁にアイロンをかけたり、クリーニングに出したりするのも大変ですから、洋服なら洗濯機で洗えるもの、ノーアイロンでもしわが寄りづらいものを選ぶのがコツ。
また、男性のカラーシャツの中には汗が目立つ色があります。無地の濃い色をしたブルーやグレーは濡れた部分だけ色が濃くなるため、脇の下などに丸い汗じみがくっきりと出ることも。グレーのワイシャツはおしゃれなので、男性におすすめすることがありますが、必ず「真夏は避けてくださいね」と言い添えています。